3−mixについて

3Mix-MP法という治療法をテレビで聞いたこともあると思います。「削らない」「痛くない」「1回で終わる」等新しい技術のようですが、う蝕を残したまま詰めるわけですが、リスクがあります。当院では使用しておりませんが、3Mix-MP法についての当院の考え方を書きます。

3-mix法は革新的な治療法ではなく,15年以上前の時代から検討されていた治療法で、3種類の抗生物質を混ぜて,う窩(虫歯)に詰めるだけの治療法で,特段の技術は必要ありません。

当院で使用を中止している理由は,

  1. 保存治療において日本で最も権威のある日本歯科保存学会の公式見解で,「3Mixは保存領域の治療に容認する薬剤としては現状では容認しがたい」と,否定された治療法です。
  2. 3Mix-MP法で使われるそれぞれの薬は安全性が確認されています。しかし3つの薬剤を混合する事により生じる相互作用については検証がなされておらず、そのような処方は厚生労働省は許可していません。
  3. 混合診療が不可能な現在の医療制度では3Mixを用いることにより,以後の治療が保険外診療になります。
  4. 3Mixを用いなくても,より安全性の高い他の方法で十分な治療効果が得られていると当院では考えています。

以上のことから,当院では3Mix-MP法は用いておりませんので,ご了承の程よろしくお願いいたします。

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